2012年12月8日土曜日

右傾化した自民党に政権を渡すのは危険だ

新井です。

政治的発言をして個人的に良いことなど何もありません。本人に政治色がついてしまい、反対派の人達を遠ざけることになるからです。

だからといって賢明な人たちが誰も政治の話をしなければ、この国はどうなってしまうのでしょうか? 愚かで声の大きい人たちが政治を牛耳ることになりますよね。

というわけで、私はここでもどんどん政治の話をしていきます。

さて、次の選挙の話ですが、色々と争点はありますが、私にとって最も注目しているのは、自民党の著しい右傾化と、維新の会などの右派勢力の伸張です。

「右派」という言葉には色々な意味がありますが、本記事では「政府による社会統制の強化」と言った意味で使うことにします。

自民党は政権にあった頃よりも著しく右傾化しており、いまや実質的には右翼政党となっています。

それは彼らの発表したこちらの憲法の改正案を見れば明らかです。こちらのウェブサイトは、左派寄りの見方ですが、自民党改憲案のどこに問題があるかを解説しています。

とくに私が問題だと思うのは第二十一条(表現の自由)に「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という項目を追加したことですね。

(表現の自由)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない
これは戦前のような言論弾圧を可能とするものであり、自民党がどのような政権を目指しているかが如実に表れている文言です。

さすがに、いくらなんでも、こういうことを言っている人たちに政権を取らせてはまずいだろう、と思いますよ。

片山さつきのようなネット右翼が政界に飛び込んだような人[1][2]要職につけるつもりのようですし。片山さつきのtwitterでの発言をみてもわかるように、このような人が政権に入るのは極めて危険です。

自民党が日銀法改正に言及していることはデフレ対策の点から見て素晴らしいことだと思います。日銀はこれまでひどい仕事をしてきましたから。しかし、自民党の右傾化はきわめて危険であり、自民党を応援するわけにはいかないなあ、と思います。

言論の自由を失いたくない人は、なんとか穏健派の勢力を勝たせるべく頑張りましょう。投票したい政党がないのは事実ですが、このさい民主党でも共産党でもなんでもよいので、とにかく投票に行きましょう。個人的には「みんなの党」の経済政策にはわりと共感するのですが、彼らが右派勢力と連立する危険性が怖いですね。

「強い日本を目指すんだ!」という人もいるかもしれませんが、強い日本というのは自由なイノベーションから生み出される豊かな経済からしか生まれないのではないでしょうか。日本が中国に軍拡競争を挑んでも無益ですよね。

強い日本を生み出すのは、自由な社会によって生み出される科学技術とイノベーションだけだと思います。残念ながら日本には自由主義の政党というのがありませんが、統制主義政党にだけは政権を握らせてはならないと思います。統制主義は、時代遅れの規制によって、日本の経済や文化を滅ぼします。


ヒトラーは選挙で政権についたということをお忘れ無く。


参考情報:

  1. 朝日・東大谷口研究室共同調査:第46回総選挙:朝日新聞デジタル
  2. 各政党の政策を知ろう|「選挙に行こう」キャンペーン - 新経済連盟

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